社会人が留学する場合、学生と比べて、「退職手続き」「社会保険」など考慮しなくてはならないことが増えます。
本記事では、会社を退職し2025年2月から華東師範大学で語学留学をしている僕が実際に留学エージェントなしで申請をした手順を紹介します。

留学エージェントを利用しない場合、5万円から最大20万円ほど節約できるよ

自分で全部手続きするのは大変じゃない?
それに中国で銀行開設やスマホ契約も全部自分でやらないといけないよね、1人でできるか不安だよ

留学手続きは想像より簡単だよ
現地の手続きも簡単にできるから安心してね!
留学までの手順
下記が渡航までの大まかな流れです。
- 留学先選び
- 退職・休職手続き
- 出願
- ビザ申請
- 留学先の生活拠点確保(学生寮)
- 海外転出届
- 渡航
中国の学校は上半期は9月上旬に始まり1月下旬〜2月上旬まで続きます。
下半期は2月中旬〜3月上旬に始まり、7月上旬〜中旬まで続きます。
渡航の半年くらい前から準備し始めると余裕を持って留学準備ができます。
留学先選び
留学先は主にインターネットで調べます。
留学先の情報を集めるのは留学エージェントのホームページがおすすめです。
JASSO(日本学生支援機構)や中国留学フェアなど留学エージェントに無料で相談する機会を利用してみるのも良いと思います。
語学留学の場合は学費や都市の雰囲気、学校の特徴で選ぶのがおすすめです。
どの都市でも勉強するのは普通话なので方言や発音の訛りを気にする必要はありません。
下記は主な都市の特徴です。
都市 | 特徴 | おすすめの学校 |
---|---|---|
上海 | 国際的でビジネス環境のため外国人が多い | 上海交通大学、復旦大学、華東師範大学 |
北京 | 標準語が学べる、物価高 | 北京大学、北京語言大学 |
成都 | 生活費が安い | 四川大学 |
大連 | 日本語学習者多い | 大連外国語大学 |
華東師範大学の魅力と授業内容はこちらの記事にまとめています。
実際に僕が留学をしている学校で、すごくおすすめしたい学校です。

退職・休職手続き
社会人が長期留学する場合、退職か休職をする必要があります。
法的な退職通知期間(労働基準法15条)は正社員の場合、最低2週間前の通知が必要になりますが、就業規則で1ヶ月以上前の通知を定めている会社が多いです。
有休消化や引き継ぎもあるので、なるべく前もって退職の意向を伝えましょう。
出願
留学先が決まったら、いよいよ申請を行います。
申請受付開始は各留学先によって異なりますが、華東師範大学2025年2月開始のカリキュラムは中国国慶節休暇の終わり頃(10月上旬)から始まりました。
申請の際には下記のものが必要です。
※2025年華東師範大学の場合です、留学先によって必要書類が変わる可能性があります。
- パスポート(期限の確認を必ずしてください、必要に応じてパスポートの更新)
- 証明写真の電子データ(現地で受け取る学生証に利用される)
- 最高学歴証明証の電子データ(中国語または英語)
- 国際クレジットカード(申請料800元と学費の支払いに利用)

僕は1年間留学する予定ですが、半年は強化コース、残りの半年は一般コースにするつもりです
コースの切り替えを行う場合は1年間分の申請が行えないため、現地で再度申請が必要になります
※2025年華東師範大学の場合
ビザ申請
申請が受理され留学先から录取通知书(合格通知書)が届いたら、ビサの申請を行います。
華東師範大学の場合は申請2日後にメールで录取通知书が届きました。
半年留学の場合はx2ビザ、1年以上の場合はx1ビザの申請を行います。
事前に中国ビザ申請センターのホームページから申請書類を作成し、作成後に必要書類をもってビザセンターへ行き申請します。
ビザの申請から受け取りまで1週間ほどかかるので早めに申請しましょう。
下記は各ビザ申請時の必要書類です。
x1 | ・パスポート ・作成した申請書類 ・証明写真 ・录取通知书(留学先から案内があります) ・外国留学人員来華査証申請表(留学先から案内があります) |
x2 | ・パスポート ・作成した申請書類 ・証明写真 ・录取通知书(留学先から案内があります) ・短期来華留学生信息表(留学先から案内があります) |
証明写真は中国ビザの規定に準ずるものにしてください。参考
留学先の生活拠点確保
留学先の学生寮で暮らす場合は、留学先からの案内に従って申請が必要です。
華東師範大学の場合は学期開始の2ヶ月前ごろに案内がありました。
学生寮は人気があるため、申請開始後できる限り早く申請を行いましょう。
僕が留学中生活している華東師範大学の学生寮の紹介をしています。

海外転出届
社会人が留学行く際は、退職に伴い「社会保険」「年金」等の考慮する必要があります。
国民保険に切り替える方法もありますが、僕は海外転出届の手続きを行いました。
海外転出届は日本から海外に住民票を移すための手続きです。
翌年度の住民税が免除になるため節税になります。
在外投票制度の利用が可能なので選挙権もなくなりません。
マイナンバーカードや免許等も引き続き利用できます。
国民健康保険は未加入になるので留学保険等の加入が必要になります。(留学保険は必ず加入しましょう)
帰国後は日本到着後2週間以内に転入届の提出が必要です。
手続きは現在住んでいる市区町村の役所で行えます。(身分証、パスポート、マイナンバーカード、印鑑が必要)
渡航
全ての準備ができたらいよいよ渡航です!
航空券はなるべく早めに購入しておきましょう。
留学先によっては空港から無料送迎があります。
留学前に用意しておくべきもの
国際デビットカード
中国現地でお金を下ろすのに利用します。
現地での生活費の管理は他にも海外キャッシングなど様々な方法がありますが、国際デビットカードを利用する最大のメリットは自分の銀行口座と直結している事です。
国際ブランドロゴのあるATMを利用して自身の銀行口座から現地通貨で引き出すことができます。

僕は楽天銀行JCBデビットカードを利用しています
楽天銀行内の日本円を中国から現地通貨で引き下ろしができます!
中国現地でデビットカードを利用して人民元を引き出す方法はこちらで確認できます。

国際クレジットカード
中国でクレジットカードを使う機会はありませんが、現地での生活費管理のために海外キャッシングを利用する事が可能です。(事前に海外キャッシングの利用が可能な状態にする必要あり)
基本的にはデビットカードでの引き出しの方が手数料が圧倒的に安いので海外キャッシングは使いませんが、緊急用に持っておくと安心です。
新しく作る場合は海外保険が付帯しているものを選ぶとよりいいです!

おすすめは楽天プレミアムカードです
年会費11000円かかりますが、十分な海外保険が付帯していること、海外の国際ラウンジが利用できること、楽天証券の還元率が1パーセントになるのがメリットです
下記から詳細確認可能です
通常の楽天カードにも海外保険は付帯していますが、出国後3ヶ月しか有効にならないなどの縛りがあります。
海外保険
国際クレジットカードに付帯している海外保険とはカバー範囲が違うため、別途必ず加入がしてください。
僕が利用している楽天プレミアムカードの付帯保険は
- 障害死亡・後遺障害
- 携行品損害
- 賠償責任
- 治療費用
突発的な病気やけがは対象ですが、予防接種や健康診断、歯科治療、持病の悪化は対象外です。
基本的に留学先から案内が来るので、案内通りに加入すれば問題ありません。
simカード
中国到着後、現地でスマホ契約をするまでの間利用するために利用します。
おすすめのsimカードはこちらです。
中国国内でもLINEやyoutube、Instagramなど日本国内主要アプリが利用可能です。
中国国内主要アプリ
微信(wechat)、支付宝(Alipay)、Amapや百度地图などの地図アプリをダウンロードしておけばとりあえずOKです。
微信と支付宝には日本国内にいるうちに国際クレジットカードの登録をしておきましょう
学生寮に入る場合、ドライヤーや電子ケトルなどの電化製品は火事の危険があるため、基本的に部屋では使用不可です。
持ち込みが見つかった場合没収されてしまうので、もって来ない方が良いです。
中国到着後にやるべきこと
銀行開設やスマホ契約・VPNの契約方法など、中国到着後にやることは下記記事を確認ください。

留学手順まとめ
社会人の留学は、学生と比較して考慮する点が多くありますが、思ったより簡単に申請できます。
とはいえ申請には時間がかかるので、なるべく余裕を持って手続きを行いましょう。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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